2008年12月31日
奥多摩ゆるキャン二日目。
こんにちは。鳥です。
今日はちょっと足を伸ばして駒沢のカフェ・アジトへ。屋根裏のような屋上階には陽の光がやわらかくさしこみ、かたわらの石油ストーブがちょっといらないぐらいのあたたかさです。

京都風の手の込んだ料理も心を和ませる。店舗は駒沢通り沿い。
12/28、5:00AM
ストーブが燻す薪の煙にむせ返り、目をしばたかせ、あたりを見回すとまだ暗い。外からはチリンチリンと首元の鈴が鳴る音が聞こえ、猟犬が無事に一夜を過ごせた報せに安堵した。
トイレから戻ると一人二人の山男が煮炊きの準備を始め、roadmanさんも半身を起こして夢うつつでいるようだ。私は昨夜の鍋やバーナーを片付け、地図を眺め、シュラフをたたんだり、たたむのをやめたりと、忙しい。
たまごスープにきざんだモチを入れたかんたんな朝食を済ませ、荷物を片付け終えると1人のおっさんを残して、山男たちは思い思いの方面へ旅立って行った。「あんたら今日はどうするの?」と聞かれ、「ひとまず三ツドッケに登ってみます」と答える。荷物を小屋に置いて、身軽にトレイルした後、ここに戻ってくる算段だ。標高1700mに達する酉谷より先は、きっとここより雪深いだろう。今の装備で無謀なルートを歩むよりは、もう1泊してもいい保険をかけながら、ゆるゆると東の方面へ抜けていくルートを選ぶことにした。
するとroadmanさんが「私も三ツドッケ登りますよ」と言う。七跳を越え、大平山に登り天目山林道へと向かう氏には、余計なタイムロスになりやしないか。あぁそうか、ここへ戻らずその足で向かえばたいした寄り道じゃないな。と思って仕度を整えると、氏もザックを持たない身軽な格好でいる。「ザックはいいんですか?」と問えば、「ピークに登るのに邪魔なだけですよ」と言う。それ以上聞くのは気が引けた。
三ツドッケには小屋の裏の急斜面から取り付く。雪は踝にかかるほどあるが、なにせ体は軽い。途中から迷子の猟犬もついてきて、2人+1匹のトレイルは軽快に進む。ただ、昨日よりもペースを上げているのに、ふと見ればroadmanさんははるかかなた。猟犬も主人はあちらと気づいたのか、私を追い越し尻尾を振り振りついていく。
15分ほどでピークに到達。この旅初めての登頂かと感慨にふけっている間もなく、「あっちのほうがすばらしい眺めですよ」と言うroadmanさんに促され、ストックを手に重い腰を上げる。10分ほどで次の峰に到着。富士山が眼前にそびえ、360度ぐるりと見渡せるダイナミックな景色がそこにある。やぁ、これは山男の気持ちがわからないでもないな。地面も平らなので、ここで野営するのもさぞかし愉快だろう。
「私も名栗方面へ一緒に行きますよ」と、そこで唐突に切り出すroadmanさん。「えっ」と思って、「大平山は?」と聞くと、「今回はやめておきます」と言い始める。ちょっとちょっと、それはまずいですよ。せっかくの休みを、私と付き合うために潰してしまうなんて。それに、のんびり歩く私に合わせてたら、最終のバスに間に合わなくなってしまうかもしれない。私は休みだけど、roadmanさんは翌日も仕事があるのだし。「私は一人で行きますから平気ですよ。最悪、ビバークして1泊追加してもいい身なんですから」とどうにか説得して、思いとどまってもらえた。その底知れぬ親切心は、きっと奥多摩の峰々よりも雄大に違いない。
そうして時間を惜しむように山頂を後にし、テクニカルな斜面で尻餅をつきながら下っていくと、一杯水と酉谷の間のルートに出た。「トレイルランではこういう道を全力で駆け抜けるんですよ」とroadmanさんが前方から声をかけてくる。「どうでしょう?楽しそうでしょ?」とでも言いたげな顔で。1m幅の狭いトレイルで、足を踏み外せば100mは転げ落ちそうな崖。常人には信じがたい行為だろうが、たくみに岩や木の根をよけ、バランスを取りながら歩む私は、次第に「走るのもわからんでもないな」という気になってくるから不思議だ。「体力がついたらいつかやってみたいですね」とわずかに本音を交えたリップサービスを返しておくにとどめておいた。
小屋に戻ると誰もいない。床はきれいに掃き清められ、次に来る人のためか、10本ほどの薪が積み重ねられていた。奥多摩方面の地図と、水と、食料をroadmanさんから譲り受けて、旅立つ氏を見送る。

新たな主人を見つけてうれしそうな猟犬とともに。実に犬が似合う男だ。
さて、一人になった。と、とたんに咳が止まらなくなる。風邪薬を飲んで、ストーブでお湯をわかし、緑茶を飲んでいると、顔と手足が心地よくあたたまってきて、つい寝入ってしまう。起きたら、8時半を回っていた。それを確認したとき、携帯の充電もなくなってしまう。そのため、以後の時系列はあやふやになってしまった。まぁ、どうせ一人だ。のんびりいこう。
一杯水避難小屋~仙元峠~蕎麦粒山~日向沢ノ峰へ
小屋を出て数分のところに水場があった。ただし、雪に埋もれて凍りついているため使い物にならない。残りの水はroadmanさんから譲ってもらった分も含めて1L余り。とはいえ雪はあたりにいくらでもあるから、気にしないで喉の渇きを潤していた。
トレイルはなだらなか下りと、平地と、傾斜とも呼べないわずかな上りだけで、気持ちよく足が進む。天気も快晴。風もない。湿った靴だけが嘆かわしいが、それを忘れるぐらいの順調さ。この旅始まって以来、と言っていいだろう。
途中、左手の山腹にアスファルトの道路が見える。あれが天目山林道だろうか。とすれば、目の前に見えるのにわざわざ遠回りして行くなんて酔狂というものだろうが、こうして好き好んで雪山を歩いている私も人のことは言えない。昨晩、小屋から見えた東京の夜景。真っ暗な山と、きらびやかな街とのコントラストは、時間軸が同じなだけで、「全く別の二つの世界が存在するのだ」ということが改めて思い出された。
そうこうするうち、仙元峠にたどりつく。麓の看板には、「ここで富嶽信仰の信者は初めて富士山を目にする」とあったが、その通りに雄大な富士山が真正面にそびえ立っている。しかし、信者でもない私は小用を済ませると足早に立ち去ることにした。罰当たりこの上ない。
久々に息を喘がせる登攀を終え、蕎麦粒山に到達した。かなた前方にスキーのゲレンデのように真っ白な切り立った斜面が見える。角度的には壁に近い。「ここを登るのか」とためらっていると、麓から老人が登ってきた。「あそこからきたんですか?」「そうだよ。もう何年も通っているから」という老人は、聞けば72歳だと言う。「東山に車を置いて、近道してきたからね」と語る老人に、冬山にのぞむ心構えや「アイゼンは6本爪が良い」などのアドバイスをいただく。理由は何度聞いてもよくわからないが、「アイゼンは6本爪が良い」のだそうだ。経験がそう言わせるのだ。ここは黙って教えに従い、6本爪のアイゼンを買おうと胸に誓う。
「では、お気を付けて」と挨拶を交わし、いざ壁へ。その前に蕎麦粒山からの下りは、雪が溶けたドロドロの劣悪なコンディション。ストックをブスブス突き刺し、老人に無様な姿を見せまいと、もがきにもがく。無事に尻餅もつかずくだんの壁にたどりつくと、下から見れば壁というほどでもないことに気づく。なんとかなりそうだ。雪で真っ白な斜面も慎重に踏み足をたどれば思いのほか難なくクリアできた。しかしこれが凍りついていたらと思うと、アイゼンを持たない私の無謀さが恐ろしくなる。
老人によれば、日向沢ノ峰までは山火事の防火線になっているとのこと。たしかに木が伐採された幅10m前後の歩きやすい平らな道になっていて、野営するにも便利そうな場所だ。歩みもさくさくとはかどり、1時間もかからず日向沢ノ峰に到着した。
ここがルートの分岐点。名栗方面に抜けるか、踊平を経て川井や鳩の巣方面へ抜けていくかを決めなければならない。ちょうど12時も回ったころのようだったので、昼食をとりながらぼちぼち考えることにする。ザックからジップロックのタッパーを取り出し、自宅で切り分けておいたネギ・えのき・ペコロスと、いわしのつみれ団子と、きざんだモチを鍋に入れる。ダシに小さな塩こんぶをかけ、火にかけたとき、悲劇は起こった。
具をかき混ぜようと、フォークを突っ込んだとき、鍋ごとひっくり返してしまったのだ。「Fuck!Fuck!」という欧米風の罵り声が、奥多摩の峰々にこだまする。急いで具材を鍋に戻すと、幸い、雪の上だったので、ネギもえのきもみんな無事だった。しかし、あろうことかここで貴重な水が尽きてしまったのだ。あたりから雪をかき集め、鍋に盛り、火力を全開にして、雪を溶かしながら煮込む。
今思えば、一連の動作は滑稽極まりないが、あれほど必死に、あれほど真剣な姿勢で料理に取り組んだことはない。絶体絶命のピンチを乗り越えて完成した鍋が、まずいはずがないだろう。ハフハフ言いながら食べると、至福の味わいが腹を満たした。
幸せな気分に浸っているのもつかの間、お薬を飲まなければいけない時間だ。ただ、水はもうない。あたりの雪をかき集めて、溶かし、かき集めては溶かし、の作業を繰り返す。生水を飲むのは心配だから、煮沸してからボトルに積み替えていると、想像以上に時間がかかる。あぁ、もっと無情に水をよこせと言っておけばよかったな、と思っても後の祭りだ。途中で後先考えずガブガブ飲んでしまった自分が悪い。
どうにか400mlほどの水をためると、先ほどの老人が再びやってきた。「東山に戻るんだけど、車に乗ってくかい?」と言っている。「車までは1時間ぐらいで、名栗までならすぐだよ」とささやく。「ぜひ、お願いします」と何度言いかけたろうか。「いや、せっかくなんで、歩きますよ」と答えると、老人は「さすが若いもんはやるね、がはは」という盛大な笑い声を立てた。それは無謀な挑戦をあざ笑うかのようにも聞こえた。
そう、せっかくなのだ。いざとなったらビバークすればいい。地図を見ると正規のルートではないようで、青梅線に戻るよりも遠回りに見えたが、ここはひとつ名栗方面に抜けるルートを選ぶことにした。
日向沢ノ峰~棒ノ峰~名栗
昼食を食べた木の下からすぐのところに、棒ノ峰へ至るルートの入り口があった。ただ、そこはどう見ても崖。足の踏み跡は1つしかなく、その脇に犬の足跡があった。例の猟犬と主人だろうか。いずれにしろ、急すぎる斜面だ。バランスを崩すと前方にそのまま転げ落ちてしまいそうになる。足跡をたどり、ストックに命を預け、一歩一歩、慎重に降りていく。それでも、二度三度と尻餅をついてしまった。
無理もない。地図を見れば、1300mから900mまで一気に降下するのだ。雪と、笹と、落ち葉が邪魔をして、それぞれの滑り方でずるずると滑る。ところどころにある岩は、今にも崩れそうに不安定で、骨の折れる下りが延々と続いた。「たしかroadmanさんはここを登ったと言っていたな」と思い出し、脅威のタフネスぶりを身を持って体感できた。
転げ落ちるような斜面も終わり、久しぶりに平坦な道を歩む。しばらくすると登りがあって、その先に電力会社の大きな鉄塔が見える。その下にたどり着くと、実に整然とした芝生が広がっているではないか。日当たりもちょうどよくさしこんできて、ポカポカとあたたかい。靴を脱いで、ゴロンと寝転がる。あぁ、気持ちいい。山中で芝生にめぐり合えるとは、でんこにも感謝しなければなるまい。そして寝入ってしまったのだ。
起きるとあたりはまだ明るいが、太陽は「ぼちぼち沈みゆくからね」と言わんばかりに陽射しをゆるめてしまっている。慌てて靴を履き、ザックを背負って歩みを始めたものの、そこからは今までと同じような急下りと、登りとの連続で、たまに平地がある程度。遅々としてペースが上がらない。長尾ノ丸を越え、槙ノ尾山に取り付いたところで、あたりはもう暗闇になってしまった。しかし、まだ余力はある。先ほどの老人が「棒ノ峰には東屋があるよ」とも教えてくれたので、せめてそこまでは行ってみようと思った。ヘッドライトを付け、初めてのナイトハイクに挑戦する。
標高が下がったためか、このあたりの杉の木はまだ枝葉が落ちきっていない。つまりわずかな陽の光すらさえぎってしまうため、ライトを消せば目の前は本当の暗闇だ。一方、電気を消そうと布団をかぶろうと、目をつぶったとしても、都会には本当の意味での闇は存在し得ない。どこかに必ず明かりの源があるからだ。ライトを消して、その闇をしっかり認識してみようと思う。すると、ぞわぞわと恐ろしいものがこみ上げてきて、1分と持たなかった。
棒ノ峰の山頂からは、秩父の市街地のまばゆい光が目の前にあって、暗闇との対照的な夜景はすばらしかった。冬の澄んだ空気がいっそうその輝きを鮮明にし、風でゆらゆらと光が揺れているようで、しばらくまどろんだ気分でたたずんでいた。テントを張るかさんざん迷ったが、街の明かりはすぐそこだ。roadmanさんからもらったチーカマを夕飯代わりにかじって、薬を飲み、棒ノ峰を下りる。名栗までせいぜいあと2時間。水に溶け込んだ杉の芽の臭いに胸がムカムカするので、そこで全て捨てることにした。
ここから延々、下りの斜面が続く。しかも丸太を組んだ階段がついていて、荒れた山を歩き慣れた足にはどうも馴染まない。一段一段、幼子のように片足ずつ下りていく。今はもう何時だろう。最終のバスには間に合いそうもないし、温泉だって営業時間が過ぎているはずだ。なのに、足の運びは遅々として進まない。あぁ、もどかしい。
と、斜め後方に何か明かりが光ったように思えた。ライトを照らし、じっと見ていると「ガサガサガサッ」と音がする。「ガサガサ」「ザザッ」という音がやんだとき、2つの点がライトに照らされた。
・・
動物だ。ライトを強くすると、輪郭がぼんやり見えてくる。「犬かな」と思って目を凝らすと、ドーベルマンのような、しかしそこまでスリムではない、そんな生き物をライトは捕捉していた。彼と目を合わせ「きっと野犬だろうな」と思いながら、後ずさりでその場を離れる。斜面を下りるスピードも、心なしか速くなった。すると斜め前方に、再び2つの点が光る。
・・
さっきのやつか。いや、この狭い尾根でさすがに回り込むのは無理だ。仲間だろうか。後方と前方を野犬に囲まれてしまったようだ。ストックを握る手にも力が入る。その場に立ち尽くすこと5分。
・・ ・・
前方の光る点が4つに増えた。一頭ならまだしも、二頭、三頭ともなると。この寒い冬だ。食料もなく飢えていることだろう。しかし、人間様が犬に負けるわけにもいかない。ストックをヴィクトリノックスのナイフに持ち替え、身構える。いつの日か、そう、私が老人になったときにでも、孫にこう語るのだ。「おじいちゃんは、野犬の群れに囲まれたけど、勇敢に闘ったんだぞ」と。そして孫は祖父を敬い、勇敢な血筋を引くことに誇りを覚えるのだ。
・・ ・・ ・・
前方の点が6つに増えた。後方に光る点は見えないが、あの獰猛なドーベルマン然としたボスが控えているに違いない。でも、まだいける。なぁに、腕を噛まれようが首さえ守れば大丈夫だ。まずは一頭、ナイフで仕留めればあいつらだって怖気づくに決まっている。
・・ ・・ ・・ ・・
汗がじっとりと頬を伝う。
・・ ・・ ・・ ・・ ・・
尾根筋の斜面を駆け下りるなど自殺行為だ。しかし、もう選択の余地はない。彼らの餌食になるよりはと焦った私は、かつて見せたことのない俊敏さで斜面を駆け下りようとした、まさにそのとき。
「ピャー」
という鳴き声がした。
「鹿みたいな声で鳴きやがって!」
「し、しか!?」
そう、まぎれもなく鹿だった。よく見たら、ポロポロと丸っこい糞も落ちていた。太ったドーベルマンに見えたあいつも、思い返せばごくごくふつうのバンビちゃんだったのだ。バンビちゃんに恐れおののき逃げ出す私。とてもじゃないが、孫に語るわけにはいかない。
緊張して喉がカラカラになったが、水は一滴も残っていなかった。あたりに雪もない。あぁ、喉が渇いた。水が飲みたい。ガブガブ飲みたい。ガブガブガブリエルと意味不明なつぶやきを重ねながら、「そういえばkimatsuさんは山から下りたときのコーラが最高だとかブログに書いてあったな」と思い出す。暑い夏ならともかく、冬場にコーラはちょっと寒いだろう。冬にコーラなんて。コーラか。コーラかぁ。コーラコーラ。コーラが飲みたい!コーラが飲みたい!コーラが飲みたいよぉぉぉー。
と、そこでビバークする選択肢が完全に消滅した。コーラが飲みたい一心で、私は疲れきった体に鞭打って、フラフラしながら山を下りていたのだ。途中、岩茸石という分岐点でルートは3つに別れるのだが、「自販機の置いてありそうな」という理由で街の中心部にダイレクトにアクセスする真ん中のルートを選んでいた。
kimatsuさんはどうして山から下りるとコーラを飲むのか。その理由は、もはやどうでもよくて、とにかくコーラが飲みたくて仕方ない。ここからが本当に長かった。街は目前に見えるのに、なかなかたどり着かない。近づいている感じはするのに、あと一山二山越えていかなければならないのだ。
そこから1時間以上歩いただろうか。唐突に登山道は終わった。いきなり民家のわきに飛び出て、目の前には墓地があった。久しぶりに見る人工的な建造物が、墓とは。しかし、歓喜しながら橋をわたり、自販機を探すために夜の闇に包まれた街をさ迷った。歩くこと10分。ようやく遠くに自販機の明かりが!それもどうやら「コカコーラ」と書いてあるようだ。重いザックを背負いながら、気力で走って、財布から120円を取り出し、コカコーラのボタンを連打した。ガラガラッと落ちてきたそいつを掴み、プシュッと栓を開け、勢いよく飲み込んだ。敬愛するkimatsuさんを思いながら。
ゲビョゴグァ~
かつて聞いたことのない盛大なゲップが出た。
奥多摩ゆるキャン三日目へ。
今日はちょっと足を伸ばして駒沢のカフェ・アジトへ。屋根裏のような屋上階には陽の光がやわらかくさしこみ、かたわらの石油ストーブがちょっといらないぐらいのあたたかさです。

京都風の手の込んだ料理も心を和ませる。店舗は駒沢通り沿い。
12/28、5:00AM
ストーブが燻す薪の煙にむせ返り、目をしばたかせ、あたりを見回すとまだ暗い。外からはチリンチリンと首元の鈴が鳴る音が聞こえ、猟犬が無事に一夜を過ごせた報せに安堵した。
トイレから戻ると一人二人の山男が煮炊きの準備を始め、roadmanさんも半身を起こして夢うつつでいるようだ。私は昨夜の鍋やバーナーを片付け、地図を眺め、シュラフをたたんだり、たたむのをやめたりと、忙しい。
たまごスープにきざんだモチを入れたかんたんな朝食を済ませ、荷物を片付け終えると1人のおっさんを残して、山男たちは思い思いの方面へ旅立って行った。「あんたら今日はどうするの?」と聞かれ、「ひとまず三ツドッケに登ってみます」と答える。荷物を小屋に置いて、身軽にトレイルした後、ここに戻ってくる算段だ。標高1700mに達する酉谷より先は、きっとここより雪深いだろう。今の装備で無謀なルートを歩むよりは、もう1泊してもいい保険をかけながら、ゆるゆると東の方面へ抜けていくルートを選ぶことにした。
するとroadmanさんが「私も三ツドッケ登りますよ」と言う。七跳を越え、大平山に登り天目山林道へと向かう氏には、余計なタイムロスになりやしないか。あぁそうか、ここへ戻らずその足で向かえばたいした寄り道じゃないな。と思って仕度を整えると、氏もザックを持たない身軽な格好でいる。「ザックはいいんですか?」と問えば、「ピークに登るのに邪魔なだけですよ」と言う。それ以上聞くのは気が引けた。
三ツドッケには小屋の裏の急斜面から取り付く。雪は踝にかかるほどあるが、なにせ体は軽い。途中から迷子の猟犬もついてきて、2人+1匹のトレイルは軽快に進む。ただ、昨日よりもペースを上げているのに、ふと見ればroadmanさんははるかかなた。猟犬も主人はあちらと気づいたのか、私を追い越し尻尾を振り振りついていく。
15分ほどでピークに到達。この旅初めての登頂かと感慨にふけっている間もなく、「あっちのほうがすばらしい眺めですよ」と言うroadmanさんに促され、ストックを手に重い腰を上げる。10分ほどで次の峰に到着。富士山が眼前にそびえ、360度ぐるりと見渡せるダイナミックな景色がそこにある。やぁ、これは山男の気持ちがわからないでもないな。地面も平らなので、ここで野営するのもさぞかし愉快だろう。
「私も名栗方面へ一緒に行きますよ」と、そこで唐突に切り出すroadmanさん。「えっ」と思って、「大平山は?」と聞くと、「今回はやめておきます」と言い始める。ちょっとちょっと、それはまずいですよ。せっかくの休みを、私と付き合うために潰してしまうなんて。それに、のんびり歩く私に合わせてたら、最終のバスに間に合わなくなってしまうかもしれない。私は休みだけど、roadmanさんは翌日も仕事があるのだし。「私は一人で行きますから平気ですよ。最悪、ビバークして1泊追加してもいい身なんですから」とどうにか説得して、思いとどまってもらえた。その底知れぬ親切心は、きっと奥多摩の峰々よりも雄大に違いない。
そうして時間を惜しむように山頂を後にし、テクニカルな斜面で尻餅をつきながら下っていくと、一杯水と酉谷の間のルートに出た。「トレイルランではこういう道を全力で駆け抜けるんですよ」とroadmanさんが前方から声をかけてくる。「どうでしょう?楽しそうでしょ?」とでも言いたげな顔で。1m幅の狭いトレイルで、足を踏み外せば100mは転げ落ちそうな崖。常人には信じがたい行為だろうが、たくみに岩や木の根をよけ、バランスを取りながら歩む私は、次第に「走るのもわからんでもないな」という気になってくるから不思議だ。「体力がついたらいつかやってみたいですね」とわずかに本音を交えたリップサービスを返しておくにとどめておいた。
小屋に戻ると誰もいない。床はきれいに掃き清められ、次に来る人のためか、10本ほどの薪が積み重ねられていた。奥多摩方面の地図と、水と、食料をroadmanさんから譲り受けて、旅立つ氏を見送る。

新たな主人を見つけてうれしそうな猟犬とともに。実に犬が似合う男だ。
さて、一人になった。と、とたんに咳が止まらなくなる。風邪薬を飲んで、ストーブでお湯をわかし、緑茶を飲んでいると、顔と手足が心地よくあたたまってきて、つい寝入ってしまう。起きたら、8時半を回っていた。それを確認したとき、携帯の充電もなくなってしまう。そのため、以後の時系列はあやふやになってしまった。まぁ、どうせ一人だ。のんびりいこう。
一杯水避難小屋~仙元峠~蕎麦粒山~日向沢ノ峰へ
小屋を出て数分のところに水場があった。ただし、雪に埋もれて凍りついているため使い物にならない。残りの水はroadmanさんから譲ってもらった分も含めて1L余り。とはいえ雪はあたりにいくらでもあるから、気にしないで喉の渇きを潤していた。
トレイルはなだらなか下りと、平地と、傾斜とも呼べないわずかな上りだけで、気持ちよく足が進む。天気も快晴。風もない。湿った靴だけが嘆かわしいが、それを忘れるぐらいの順調さ。この旅始まって以来、と言っていいだろう。
途中、左手の山腹にアスファルトの道路が見える。あれが天目山林道だろうか。とすれば、目の前に見えるのにわざわざ遠回りして行くなんて酔狂というものだろうが、こうして好き好んで雪山を歩いている私も人のことは言えない。昨晩、小屋から見えた東京の夜景。真っ暗な山と、きらびやかな街とのコントラストは、時間軸が同じなだけで、「全く別の二つの世界が存在するのだ」ということが改めて思い出された。
そうこうするうち、仙元峠にたどりつく。麓の看板には、「ここで富嶽信仰の信者は初めて富士山を目にする」とあったが、その通りに雄大な富士山が真正面にそびえ立っている。しかし、信者でもない私は小用を済ませると足早に立ち去ることにした。罰当たりこの上ない。
久々に息を喘がせる登攀を終え、蕎麦粒山に到達した。かなた前方にスキーのゲレンデのように真っ白な切り立った斜面が見える。角度的には壁に近い。「ここを登るのか」とためらっていると、麓から老人が登ってきた。「あそこからきたんですか?」「そうだよ。もう何年も通っているから」という老人は、聞けば72歳だと言う。「東山に車を置いて、近道してきたからね」と語る老人に、冬山にのぞむ心構えや「アイゼンは6本爪が良い」などのアドバイスをいただく。理由は何度聞いてもよくわからないが、「アイゼンは6本爪が良い」のだそうだ。経験がそう言わせるのだ。ここは黙って教えに従い、6本爪のアイゼンを買おうと胸に誓う。
「では、お気を付けて」と挨拶を交わし、いざ壁へ。その前に蕎麦粒山からの下りは、雪が溶けたドロドロの劣悪なコンディション。ストックをブスブス突き刺し、老人に無様な姿を見せまいと、もがきにもがく。無事に尻餅もつかずくだんの壁にたどりつくと、下から見れば壁というほどでもないことに気づく。なんとかなりそうだ。雪で真っ白な斜面も慎重に踏み足をたどれば思いのほか難なくクリアできた。しかしこれが凍りついていたらと思うと、アイゼンを持たない私の無謀さが恐ろしくなる。
老人によれば、日向沢ノ峰までは山火事の防火線になっているとのこと。たしかに木が伐採された幅10m前後の歩きやすい平らな道になっていて、野営するにも便利そうな場所だ。歩みもさくさくとはかどり、1時間もかからず日向沢ノ峰に到着した。
ここがルートの分岐点。名栗方面に抜けるか、踊平を経て川井や鳩の巣方面へ抜けていくかを決めなければならない。ちょうど12時も回ったころのようだったので、昼食をとりながらぼちぼち考えることにする。ザックからジップロックのタッパーを取り出し、自宅で切り分けておいたネギ・えのき・ペコロスと、いわしのつみれ団子と、きざんだモチを鍋に入れる。ダシに小さな塩こんぶをかけ、火にかけたとき、悲劇は起こった。
具をかき混ぜようと、フォークを突っ込んだとき、鍋ごとひっくり返してしまったのだ。「Fuck!Fuck!」という欧米風の罵り声が、奥多摩の峰々にこだまする。急いで具材を鍋に戻すと、幸い、雪の上だったので、ネギもえのきもみんな無事だった。しかし、あろうことかここで貴重な水が尽きてしまったのだ。あたりから雪をかき集め、鍋に盛り、火力を全開にして、雪を溶かしながら煮込む。
今思えば、一連の動作は滑稽極まりないが、あれほど必死に、あれほど真剣な姿勢で料理に取り組んだことはない。絶体絶命のピンチを乗り越えて完成した鍋が、まずいはずがないだろう。ハフハフ言いながら食べると、至福の味わいが腹を満たした。
幸せな気分に浸っているのもつかの間、お薬を飲まなければいけない時間だ。ただ、水はもうない。あたりの雪をかき集めて、溶かし、かき集めては溶かし、の作業を繰り返す。生水を飲むのは心配だから、煮沸してからボトルに積み替えていると、想像以上に時間がかかる。あぁ、もっと無情に水をよこせと言っておけばよかったな、と思っても後の祭りだ。途中で後先考えずガブガブ飲んでしまった自分が悪い。
どうにか400mlほどの水をためると、先ほどの老人が再びやってきた。「東山に戻るんだけど、車に乗ってくかい?」と言っている。「車までは1時間ぐらいで、名栗までならすぐだよ」とささやく。「ぜひ、お願いします」と何度言いかけたろうか。「いや、せっかくなんで、歩きますよ」と答えると、老人は「さすが若いもんはやるね、がはは」という盛大な笑い声を立てた。それは無謀な挑戦をあざ笑うかのようにも聞こえた。
そう、せっかくなのだ。いざとなったらビバークすればいい。地図を見ると正規のルートではないようで、青梅線に戻るよりも遠回りに見えたが、ここはひとつ名栗方面に抜けるルートを選ぶことにした。
日向沢ノ峰~棒ノ峰~名栗
昼食を食べた木の下からすぐのところに、棒ノ峰へ至るルートの入り口があった。ただ、そこはどう見ても崖。足の踏み跡は1つしかなく、その脇に犬の足跡があった。例の猟犬と主人だろうか。いずれにしろ、急すぎる斜面だ。バランスを崩すと前方にそのまま転げ落ちてしまいそうになる。足跡をたどり、ストックに命を預け、一歩一歩、慎重に降りていく。それでも、二度三度と尻餅をついてしまった。
無理もない。地図を見れば、1300mから900mまで一気に降下するのだ。雪と、笹と、落ち葉が邪魔をして、それぞれの滑り方でずるずると滑る。ところどころにある岩は、今にも崩れそうに不安定で、骨の折れる下りが延々と続いた。「たしかroadmanさんはここを登ったと言っていたな」と思い出し、脅威のタフネスぶりを身を持って体感できた。
転げ落ちるような斜面も終わり、久しぶりに平坦な道を歩む。しばらくすると登りがあって、その先に電力会社の大きな鉄塔が見える。その下にたどり着くと、実に整然とした芝生が広がっているではないか。日当たりもちょうどよくさしこんできて、ポカポカとあたたかい。靴を脱いで、ゴロンと寝転がる。あぁ、気持ちいい。山中で芝生にめぐり合えるとは、でんこにも感謝しなければなるまい。そして寝入ってしまったのだ。
起きるとあたりはまだ明るいが、太陽は「ぼちぼち沈みゆくからね」と言わんばかりに陽射しをゆるめてしまっている。慌てて靴を履き、ザックを背負って歩みを始めたものの、そこからは今までと同じような急下りと、登りとの連続で、たまに平地がある程度。遅々としてペースが上がらない。長尾ノ丸を越え、槙ノ尾山に取り付いたところで、あたりはもう暗闇になってしまった。しかし、まだ余力はある。先ほどの老人が「棒ノ峰には東屋があるよ」とも教えてくれたので、せめてそこまでは行ってみようと思った。ヘッドライトを付け、初めてのナイトハイクに挑戦する。
標高が下がったためか、このあたりの杉の木はまだ枝葉が落ちきっていない。つまりわずかな陽の光すらさえぎってしまうため、ライトを消せば目の前は本当の暗闇だ。一方、電気を消そうと布団をかぶろうと、目をつぶったとしても、都会には本当の意味での闇は存在し得ない。どこかに必ず明かりの源があるからだ。ライトを消して、その闇をしっかり認識してみようと思う。すると、ぞわぞわと恐ろしいものがこみ上げてきて、1分と持たなかった。
棒ノ峰の山頂からは、秩父の市街地のまばゆい光が目の前にあって、暗闇との対照的な夜景はすばらしかった。冬の澄んだ空気がいっそうその輝きを鮮明にし、風でゆらゆらと光が揺れているようで、しばらくまどろんだ気分でたたずんでいた。テントを張るかさんざん迷ったが、街の明かりはすぐそこだ。roadmanさんからもらったチーカマを夕飯代わりにかじって、薬を飲み、棒ノ峰を下りる。名栗までせいぜいあと2時間。水に溶け込んだ杉の芽の臭いに胸がムカムカするので、そこで全て捨てることにした。
ここから延々、下りの斜面が続く。しかも丸太を組んだ階段がついていて、荒れた山を歩き慣れた足にはどうも馴染まない。一段一段、幼子のように片足ずつ下りていく。今はもう何時だろう。最終のバスには間に合いそうもないし、温泉だって営業時間が過ぎているはずだ。なのに、足の運びは遅々として進まない。あぁ、もどかしい。
と、斜め後方に何か明かりが光ったように思えた。ライトを照らし、じっと見ていると「ガサガサガサッ」と音がする。「ガサガサ」「ザザッ」という音がやんだとき、2つの点がライトに照らされた。
・・
動物だ。ライトを強くすると、輪郭がぼんやり見えてくる。「犬かな」と思って目を凝らすと、ドーベルマンのような、しかしそこまでスリムではない、そんな生き物をライトは捕捉していた。彼と目を合わせ「きっと野犬だろうな」と思いながら、後ずさりでその場を離れる。斜面を下りるスピードも、心なしか速くなった。すると斜め前方に、再び2つの点が光る。
・・
さっきのやつか。いや、この狭い尾根でさすがに回り込むのは無理だ。仲間だろうか。後方と前方を野犬に囲まれてしまったようだ。ストックを握る手にも力が入る。その場に立ち尽くすこと5分。
・・ ・・
前方の光る点が4つに増えた。一頭ならまだしも、二頭、三頭ともなると。この寒い冬だ。食料もなく飢えていることだろう。しかし、人間様が犬に負けるわけにもいかない。ストックをヴィクトリノックスのナイフに持ち替え、身構える。いつの日か、そう、私が老人になったときにでも、孫にこう語るのだ。「おじいちゃんは、野犬の群れに囲まれたけど、勇敢に闘ったんだぞ」と。そして孫は祖父を敬い、勇敢な血筋を引くことに誇りを覚えるのだ。
・・ ・・ ・・
前方の点が6つに増えた。後方に光る点は見えないが、あの獰猛なドーベルマン然としたボスが控えているに違いない。でも、まだいける。なぁに、腕を噛まれようが首さえ守れば大丈夫だ。まずは一頭、ナイフで仕留めればあいつらだって怖気づくに決まっている。
・・ ・・ ・・ ・・
汗がじっとりと頬を伝う。
・・ ・・ ・・ ・・ ・・
尾根筋の斜面を駆け下りるなど自殺行為だ。しかし、もう選択の余地はない。彼らの餌食になるよりはと焦った私は、かつて見せたことのない俊敏さで斜面を駆け下りようとした、まさにそのとき。
「ピャー」
という鳴き声がした。
「鹿みたいな声で鳴きやがって!」
「し、しか!?」
そう、まぎれもなく鹿だった。よく見たら、ポロポロと丸っこい糞も落ちていた。太ったドーベルマンに見えたあいつも、思い返せばごくごくふつうのバンビちゃんだったのだ。バンビちゃんに恐れおののき逃げ出す私。とてもじゃないが、孫に語るわけにはいかない。
緊張して喉がカラカラになったが、水は一滴も残っていなかった。あたりに雪もない。あぁ、喉が渇いた。水が飲みたい。ガブガブ飲みたい。ガブガブガブリエルと意味不明なつぶやきを重ねながら、「そういえばkimatsuさんは山から下りたときのコーラが最高だとかブログに書いてあったな」と思い出す。暑い夏ならともかく、冬場にコーラはちょっと寒いだろう。冬にコーラなんて。コーラか。コーラかぁ。コーラコーラ。コーラが飲みたい!コーラが飲みたい!コーラが飲みたいよぉぉぉー。
と、そこでビバークする選択肢が完全に消滅した。コーラが飲みたい一心で、私は疲れきった体に鞭打って、フラフラしながら山を下りていたのだ。途中、岩茸石という分岐点でルートは3つに別れるのだが、「自販機の置いてありそうな」という理由で街の中心部にダイレクトにアクセスする真ん中のルートを選んでいた。
kimatsuさんはどうして山から下りるとコーラを飲むのか。その理由は、もはやどうでもよくて、とにかくコーラが飲みたくて仕方ない。ここからが本当に長かった。街は目前に見えるのに、なかなかたどり着かない。近づいている感じはするのに、あと一山二山越えていかなければならないのだ。
そこから1時間以上歩いただろうか。唐突に登山道は終わった。いきなり民家のわきに飛び出て、目の前には墓地があった。久しぶりに見る人工的な建造物が、墓とは。しかし、歓喜しながら橋をわたり、自販機を探すために夜の闇に包まれた街をさ迷った。歩くこと10分。ようやく遠くに自販機の明かりが!それもどうやら「コカコーラ」と書いてあるようだ。重いザックを背負いながら、気力で走って、財布から120円を取り出し、コカコーラのボタンを連打した。ガラガラッと落ちてきたそいつを掴み、プシュッと栓を開け、勢いよく飲み込んだ。敬愛するkimatsuさんを思いながら。
ゲビョゴグァ~
かつて聞いたことのない盛大なゲップが出た。
奥多摩ゆるキャン三日目へ。
Posted by tori-bird at 18:11│Comments(10)
│ハイク
この記事へのコメント
はじめまして。トレランのおひとと山葵色のお部長に
大変お世話になっているものです。
臨場感あふれる旅の記録を堪能させていただきました、
どうも有り難うございます。
思いで深いエリアでもあり、手に汗握る展開に
喉がからから、ビアや水ではどうにもならず
いまからコーラを買いに行きます。
重ねてありがとうございました。
大変お世話になっているものです。
臨場感あふれる旅の記録を堪能させていただきました、
どうも有り難うございます。
思いで深いエリアでもあり、手に汗握る展開に
喉がからから、ビアや水ではどうにもならず
いまからコーラを買いに行きます。
重ねてありがとうございました。
Posted by いまるぷ
at 2008年12月31日 18:47

うひゃあtoriさん書きますねぇ読ませますねぇ!
読んでてtoriさんワールドに吸い込まれちゃいましたよ。
続きは来年ですね。
よろしくお願いします。
読んでてtoriさんワールドに吸い込まれちゃいましたよ。
続きは来年ですね。
よろしくお願いします。
Posted by nut's at 2008年12月31日 19:26
>いまるぷさん
あらかじめいまるぷさんの棒ラーメンに
ついての高尚な考察を拝見しておりましたので、
当地で食したその味わいが倍増しましたこと、
お礼申し上げるのが遅れてしまいました。
私にとって初めての奥多摩でしたが、
こんな世界が東京にもあったのかと、
こんな大冒険が東京でもできたのかと、
新しい発見の連続でした。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
あらかじめいまるぷさんの棒ラーメンに
ついての高尚な考察を拝見しておりましたので、
当地で食したその味わいが倍増しましたこと、
お礼申し上げるのが遅れてしまいました。
私にとって初めての奥多摩でしたが、
こんな世界が東京にもあったのかと、
こんな大冒険が東京でもできたのかと、
新しい発見の連続でした。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
Posted by tori-bird
at 2008年12月31日 19:50

高尾山の次が宮の浦岳というのもたいがいですが、、
その次である今回がさらに
1、いきなりテント担いで雪山
2、その同行者が怪傑韋駄天
3、その上ナイトハイクまで
4、雪を溶かした水を利用する状況にも
という事にびっくりです。ついでに肝心の靴と地図がおざなりだったように見受けられる事もです。
お若さがまぶしいです。私と同年の↑のいまるぷさんも若かりし頃は鳥さんのように冒険されてたのだと思いますが。
それにしても大変読み応えある記事の最後に私のような者に言及頂き恐縮です。ここのところ自販機のコーラを心底楽しめるハードな山歩きをしていない事を思い知らされました。
来年も楽しい記事期待しております!
その次である今回がさらに
1、いきなりテント担いで雪山
2、その同行者が怪傑韋駄天
3、その上ナイトハイクまで
4、雪を溶かした水を利用する状況にも
という事にびっくりです。ついでに肝心の靴と地図がおざなりだったように見受けられる事もです。
お若さがまぶしいです。私と同年の↑のいまるぷさんも若かりし頃は鳥さんのように冒険されてたのだと思いますが。
それにしても大変読み応えある記事の最後に私のような者に言及頂き恐縮です。ここのところ自販機のコーラを心底楽しめるハードな山歩きをしていない事を思い知らされました。
来年も楽しい記事期待しております!
Posted by kimatsu at 2008年12月31日 19:50
>nut`sさん
充電切れで写真が取れず、
文章ばかりだらだら長くなってしまいましたよ。
続きはあるかどうか微妙です。
翌日は名栗で温泉入って帰っただけですので。。
充電切れで写真が取れず、
文章ばかりだらだら長くなってしまいましたよ。
続きはあるかどうか微妙です。
翌日は名栗で温泉入って帰っただけですので。。
Posted by tori-bird
at 2008年12月31日 19:51

>kimatsuさん
ほんとに同行者がいなければ、
あと流れ的に行かなきゃまずい状況でもなければ、
重い腰が上がらない私には体験できないことばかりでしたよ。
そういう意味で、ブログをやっててよかったなと思います。
装備については身を持って体験できたおかげで、
何が必要で何が必要でないかがよくわかりました。
どうやら無駄遣いしなくて済みそうです。
あとはコーラがやみつきになりそうなので、
そのままチームメタボに加入させられないように
気をつけておきます。
来年もどうぞよろしくお願いします。
ほんとに同行者がいなければ、
あと流れ的に行かなきゃまずい状況でもなければ、
重い腰が上がらない私には体験できないことばかりでしたよ。
そういう意味で、ブログをやっててよかったなと思います。
装備については身を持って体験できたおかげで、
何が必要で何が必要でないかがよくわかりました。
どうやら無駄遣いしなくて済みそうです。
あとはコーラがやみつきになりそうなので、
そのままチームメタボに加入させられないように
気をつけておきます。
来年もどうぞよろしくお願いします。
Posted by tori-bird
at 2008年12月31日 20:05

年の瀬にこんばんわ。
いやぁ、読ませますねぇ。
昨日に引き続きすっかりトリコですよ。
来年の冒険にも期待してます!
良いお年を!!
いやぁ、読ませますねぇ。
昨日に引き続きすっかりトリコですよ。
来年の冒険にも期待してます!
良いお年を!!
Posted by dreameggs
at 2008年12月31日 23:20

鹿のくだり、笑えましたが自分も野良猫の目でびびった過去があったのを思い出しましたよ。ナイトハイクは神経が鋭敏になりますよね。
ところで予断ですが下山後に飲んだコーラが至上最悪にまずかったです。余談ですが。
今年もひとつよろしくお願いします。また山に行きましょう。
ところで予断ですが下山後に飲んだコーラが至上最悪にまずかったです。余談ですが。
今年もひとつよろしくお願いします。また山に行きましょう。
Posted by roadman71
at 2009年01月01日 01:58

>王子
年をまたいでこんばんわ。
今年はベースキャンプ当番のほうを
よろしくお願いしますよ。
1月中に行ければもう一度、
奥多摩に向かいたいと思ってます。
年をまたいでこんばんわ。
今年はベースキャンプ当番のほうを
よろしくお願いしますよ。
1月中に行ければもう一度、
奥多摩に向かいたいと思ってます。
Posted by tori-bird
at 2009年01月01日 19:01

>roadmanさん
私も最初は杉の枝を人と間違えたり、
ヘイポーさながらでしたよ。
でも慣れると視界も足元だけに集中できて
転んだりバランス崩すことも減りました。
ナイトハイクはなかなか楽しいですね。
今年はもう少し体力をつけて
死活問題のULにも磨きをかけて
またご一緒させてもらえればと思います。
私も最初は杉の枝を人と間違えたり、
ヘイポーさながらでしたよ。
でも慣れると視界も足元だけに集中できて
転んだりバランス崩すことも減りました。
ナイトハイクはなかなか楽しいですね。
今年はもう少し体力をつけて
死活問題のULにも磨きをかけて
またご一緒させてもらえればと思います。
Posted by tori-bird
at 2009年01月01日 19:05

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