2010年12月27日
雪洞の中から見えたもの。

全盛期の"Ozzy" OsbourneがSystem Of A Downの新曲をプロデュースするのでもなければこのように狂ったリズムを再現するのは不可能かもしれないと思った。秒速18mの風が幕体にぶち当たり叩き付け揺さぶる音はそこに居る無力な者の貧弱な鼓膜を突き抜け三半規管のそれらしい箇所にしっかりと余韻を残していたので、翌朝、雪洞の中に潜り込んだときはその静けさに慣れるまでここではない別のどこか違う宇宙空間にでも迷い込んでしまった風な錯覚に少し目眩を覚えた。
「静かだね」
とkool8は言った。
「ここが一番、寝心地よかったろうね」
と私は言った。
われわれのように、と一括りにするのも失礼な話だが、亜流のハイカーとは違いおそらく列記とした山岳会の人たちが残していった雪洞の中は、静かで暖かく小屋を除けば半径5km内の他のどの場所よりも落ち着く空間と言えた。12/18〜12/19、谷川岳 肩の小屋でのことである。 続きを読む