Arc`teryx - Atom LT hoody
こんにちは。鳥です。
ようやく最近気付いたのですが、どうやらtori-birdという生き物の生態は温帯に適しているようで、冬の寒い地域に進出するととたんに動きを鈍らせる傾向にあることが判明しました。たとえば先日の甲武信ヶ岳もコースタイム5時間半のところ実際は8時間あまりかかり、先週の北ヤツに至っては高見石小屋から黒百合平まで3時間のところ4時間半もかかっていて、去年の冬の山行を振り返ってみてもコースタイム以下で歩けたケースはほとんどありません。
たしかに冬山装備を担ぐために足が重くなるのは当然で、雪の積もったトレイルで歩きにくくなるのも要因の一つです。しかし、そうだとしてもコースタイムの1.5倍から2倍近く時間を要してしまうのは何か他に理由があるだろうと考えて思い当たったのが冒頭の下りでした。
どうも日常生活と掛け離れた低温下ではただそこにいるというだけで体力が奪われていくような気がしますし、動けば暖かくなるのですが、今度はそれで暑くて汗をかいて体温調整で忙しくなり、ますます消耗していくというスパイラルに陥ります。要は慣れの問題だと簡単に片付けることはできるのですが、まさに問題はそういう環境に慣れていないという部分にありまして、早い話が体を適応させれば済むんですけれども、体を鍛える前にモノに頼ってしまうというのが本ブログの趣旨です。
tori-bird写真が下手疑惑。
そんな私の冬の必携となったウエアがこちらのArcteryx - Atom LT hoodyです。何度もしつこくプッシュしてすみません。「アーク?けっ、非モテ必死だな」と言われたりしておるのですが、なにもモテたいがために着ているのではなく、あくまでその機能に魅了されているとお伝えしておきます。
脇から胴体側面にわたってがっつり設けられたストレッチ部分が、動きやすさだけでなく抜群の通気性も保ってくれるおかげで、ハイクアップ時の蒸れを効果的に排出してくれます。それ以外の部分はコアロフトという断熱素材が入った耐風性のシェルに覆われているため、動いているときも止まっているときも体温調整が容易です。もっとも、両サイドの通気性が良すぎて風を受けると涼しくなりすぎるのですが、そういう場合はPatagonia - Nine Trails Jacketか、Integral Designs - eVENT Thru Hiker Jacketを着るようにしています。薄手のウィンドシェルか雨具を上から羽織る、もしくはインナーを厚手にすることで回避することもできるでしょう。
こうしたことと合わせてここ何回か使用した経験から言わせてもらうと、これは中間着ではなくアウターであり、停滞時の防寒着というより行動着としてみなすべきと感じました。保温力だけを求めるならば、PatagoniaのNano Puff Jacketを選んだほうが合理的かなとも思います。ただ、行動時にも着れる場面が多く、それでいて上からもう1枚羽織れば胴体に詰まったコアロフトがしっかり断熱してくれるという部分を考えると、Atomのほうが重量効率が良さそうですが、どうでしょうか。
関連記事