アフリカの灼熱の砂漠と目黒のラーメン二郎をめぐる考察

tori-bird

2008年12月05日 02:49

こんにちは。鳥です。

私はアフリカへ行ったことがない。
だから灼熱の砂漠で乾く喉の苦しみを知らない。
森林限界線を越えた稜線上での吹きすさぶ
ブリザードの厳しさも知らなければ、
光も届かぬ深海の底で頭を鋭く突き刺す
水圧の恐ろしさを知ることもない。

まぁ、そんなことはどうでもいいのだ。

今日はさんざんな一日だった。
出社すればメールの嵐が襲い、
電話に出れば「締め切りは今日だ」と
がなり立てる声が耳元に響く。
仕事を終え、さぁ帰ろうかといった段になって初めて、
やらなければならなかった仕事があることに気付く。

一つひとつを取れば、
実にささいなことに過ぎないだろう。
アイゼンの刃で、南極の氷をわずかに削っただけで、
地球温暖化の進行を嘆くに等しい。
ただ、その一連のささいなことが立て続くとなると、
無関係に見えた事象同士が関係性を帯び始めようとし、
およそ0.2mmに過ぎなかった小さなささくれが、
数十センチに及ぶ傷口に広がろうとするのだ。

こんな日は、あそこへ行くしかあるまい。

砂漠の中のオアシス、
稜線上のドームシェルター、
深海のエアスポット、
目黒のラーメン二郎。

奇才・若林のつくるラーメンならば、
きっとこの私を絶望の淵から救ってくれるはずだ。

ヤサイマシマシ、ヤサイマシマシ。

呪文のように唱え、予行練習にも余念がない。

心理学者に告げたい。
何もパブロフの犬を使ってまで、
実験する必要がないことを。
なぜなら、店に近付くだけで、
私の胃液がもだえ始めるのがわかるのだから。

しかし、手もみしながら嬉々として歩く私に、
こんな現実が待っていようとは、思いも寄らなかった。






薄明かりの店内。いつもの行列もない。
奇才・若林と目が合う。そして彼は首を横に振る。
「今日はもうしまいだよ」と言わんばかりに。

なんたることだ。

しばし言葉を失い、せめてこの衝撃を書き残そうと、
携帯を片手に写真を撮れたことだけが、
現実世界との接点だった。

その後はどう歩いて家にたどり着いたか知らない。
気付けば自宅のマンション前にいた。

いつもの習慣でポストをまさぐり、
一通の郵便葉書が手に当たるのがわかる。

なんだろう。

見てみると、厳密には葉書ではない。

「郵便物等お預かりのお知らせ」

と書いてある。

こ、これは。

ま、まさか。

「24時間受け取り可能。お越しの際は身分証明書と印鑑を」

急いで部屋に戻り、印鑑を手にバイクに飛び乗る。
ヘルメットをかぶり、首紐を締める手付きもままならず、
ようやく走り出そうとした矢先、

「郵便局はどこだ?」

と慌てて葉書を見直す。

「目黒郵便局」とあった。

    ◆

そして今、部屋に戻り、
このブログを書いている。

届いたものは、さて。






開けてみる。






そう、これは以前に注文していた小さな巨人、
orbitちゃんでした。

わーいわーい。
サボテンくんも喜んでますね。





左にあるのはMSR Vero。
小ささを強調したいのか、
大きさを強調したいのか、
わからない比較になってしまいました。

ご注文がまだの方は、どうぞコチラから。
1万円以下の注文は送料600円かかりますが、
検証記事を書いてくれたり、故障の際は代替品に
GENTOSをくれたり、いつかお会いした際にはなんか
おごってくれるサービスまであるとか、ないとか。

さんざんな一日でしたが、
ささやかなorbitちゃんの明かりに照らされ・・・
あれ、電池入ってないぞ!
くっそー。

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