なくしものがなくならない。

tori-bird

2010年01月08日 01:56

こんにちは。鳥です。

昨年の暮れ、大掃除をしていると一枚のブラジャーが出てきた。黒にピンクのパイピングが施されたエロチックなやつだ。どうしてそれが私の部屋にあったのかについては説明するまでもないだろうが、誤解を避けるためにあえて言っておくと、私に変態的な収集癖はない。
山道具に関して言えば収集していることには違いなく、このまま物欲の赴きように任せていたら、いつの日か我が家は道具で埋もれてしまうと心配に思うこともあった。しかし、どうやらそれは私の思い違いだったようだ。ファイントラックのスキンメッシュグローブに、スマートウールのトレーニンググローブ、MSRのスノーバスケットにオスプレイのマップラップ、今思いつくだけでもこれだけのものを私はどこかでなくしてきたからである。

特にファイントラックのスキンメッシュグローブなどは、暮れの大掃除の時までは右手だけあったのに、年が明けて今確かめてみると、どうしたわけかその右手すらなくなっていた。モノが増えれば増えるほどなくなっていくという、ややパラドックスじみた不可思議な現象が私の身の回りで起きているのは明白と言えよう。

しかしながら、この人智の及ばぬ超自然的法則に無抵抗なまま牛耳られているわけにもいかない。何らかの対策を講じなければならないとの危機感から私は、抜本的な改革に着手した。つまり、なくしたものを「買い直す」という手立てのことである。


三鷹でこの二つを買い直した。ちなみにマップラップは買い直さない。

モノの価値とは?すなわち、失ってこそ気付くありがたさのことだ。あるいは、恋愛と同じかもしれない。そんなことを、一枚のブラジャーを見つめながら思っていたのだ。


あなたが変態であることに疑いの余地はありません。

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