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2009年08月04日

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

こんにちは。鳥です。

ちょっと込み入った経緯を語るのは苦手な私ですので、面倒なら今回ばかりはずばーと流し読みしてくださって結構です。「いつも流し読みなんだけど?ばかじゃねwww」だって?なめんなてめえこのやろう。

私とガブリエルとの仁義なき抗争の発端をつくったことでも知られる会社の同僚と、前々から山行きの約束をしていて、ようやく都合ついたのが先週の土日。そこそこ山歩きも楽しめて、テン場の山気分も味わえる北八つ・黒百合平にしようと決めたのが、出発の三日前。その晩、沢登りの道具選びでいのうえさんと会っていたので、「急に誘っても予定空いてるかわかんないしなぁ・・・」と思いながら「いのうえさんもどうです?」と打診してみると、「ぜんぜん空いてるダス!むしろひまですタイ!」。

ちょうどそのころ日本海上を発達した低気圧が南下し、週末にかけて全国的に雨雲が広がることを、予報士はいつになく断固とした口調で伝えていた。それも、ただの雨ではなく、「雷雨」なのだ。いのうえさんを誘ったこと、参加を承諾したこと、同時に日本海上の低気圧が突如として発達したこと。この一連の流れに何らかの因果関係を認めるためには科学的資料が乏しすぎるので、これより先に検証を進めることはできない。また、その「雨男」のメカニズムを解明することが今回の記事の目的ではないし、工場長の血圧が上がり続けた原因をここに求めるのも本望ではない。

しかし、唯一たしかに言えることは、

「いのうえさんを誘ったら、週末の天気が雷雨になった」

それ以上でも、それ以下でもないのである。
となると、雷鳴轟くなか森林限界を超えていくのは無謀であろう。急遽予定は変更となり、目的地は以前にも訪れた「四尾連湖」に決定。くぼ地になったここなら雷雨だろうと安心だし、日曜の天候が持ち直すなら蛭ヶ岳に登ることだってできる。いのうえさんのミスを的確にフォローするのはいつものことながら、今回の鮮やかな方針変更にはわれながらホレボレとした。

ただ、出発前後のゴタゴタで、行くのかどうかがあいまいに。当日、「やっぱり行かない」なんて言ったら、われわれはともかくいのうえさんには迷惑きわまりないので、ここはひとつ「なしかもしれないので、いったん、なしで!」と連絡。まぁ結果として強行したわけだが、行くか行かないかややこしい展開になるのをいのうえさんは好まない。そのへんの空気を察してか、届いた返事にはこうあった。「んでは週末はナンパでもしまくろうかな。朝昼晩で3人入れ替わり入れまくりで。イヤン」。



土曜朝、予定から遅れること1時間、11時に出発。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

到着。

天候不良のせいか、中央道はがら空き。高井戸から甲府南ICまで2時間かかりませんでした。これもすべていのうえさんのおかげです。

▼サイトを横から。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

手前が私のクラウドバースト。奥が職場の同僚夫妻。新婚ほやほやなので、MSR トレッカーウィング+ハバハバというスケベ仕様となっております。

ちなみにここのキャンプ場、入場料が400円。テント1張り1000円の、タープ1張り500円。サイトは大きく二つに分けれ、駐車場すぐの車が横付けできるサイトと、荷物を500mほど歩いて運ばなければならない対岸のサイト。今回は後者にしてみました。

テントを設営してしまえばすることもないのでさっそくごはん。

▼途中の道の駅で購入した有精卵をどーん!まぜまぜ~。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

バタバタしたあとささっとカンタンなものつくるには、ミニトランギアが気軽で便利だと再確認しました。それと、今回この器が大活躍。Sea To SummitのXボウルとXマグ。

▼デュラライト グルメクックセットとの相性もばっちり。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

食後のチャイなんか飲み、お腹もほどほど満たされていい気分。んじゃあ、ぼちぼち鶏でも焼くかい。例のあいつで。

▼やっちゃいました。ネイチャーストーブL!

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

▼網はこれ。ハンズで136円。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

▼どうもすみません。勢い余ってつい御鶏様なんか。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

▼挙句の果てにはめでたい焼きまで。いくら請求されるんだろ。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

いやぁ。やっぱいいですな。ネイチャーストーブ。同僚はSを持ってきたんですが、けっきょく炭をつくるのもめんどくさくなって放置。焚き火台っつーのはそれなりのサイズがないと使い物にならないということが歴然と判明した瞬間でした。



雨もやみ、焚き火を囲みながらなごやかに談笑。私は炭をつつき、同僚は葉巻を吸い、奥さんはにこやかに微笑み・・・これで対岸の花火でバカ騒ぎするやつらがいなければ最高だったんですが。まぁ大人な私たちですから、小うるさいハエやなんかと同じで、夏の風物詩と受け流しておきました。

しばらくすると彼らも寝静まったのか、ときおり炭が「パチッ」と爆ぜる音以外は聞こえなくなり、あたりは湖畔特有のシーンとした静寂に包まれました。風もなく、湖面は鏡のように対岸の灯りをほんのりと灯影させ、美しい時間が流れていきます。

と、その瞬間。ヘッドライトを照らした膝元に、何かが見えたのです。

なんだおまえ。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

私の膝に、なんとセミの幼虫が!誰かが置いたわけでもなく、彼は必死に登ってきたに違いありません。いくら癒し系のゆるキャラっぽい私でも、孵化に適した落ち着ける場所と認定されるのは困ります。同僚がそっと手に取り、遠く林の中へ放ちました。

夜も吹け、それぞれのテントへ。0時過ぎ、就寝。



朝、9時すぎ。目覚めるとかなりのどしゃ降り。クラウドバーストに容赦なく雨が降り注ぎます。サイドメッシュがびしゃびしゃになり、浸水寸前。昨夜のうちにサイドのガイラインを引いておかなければ、間違いなくやられていたことでしょう。

それよりひどかったのが、天井の幕体。木の下に張っていたため、大粒の雨がボタッボタッと落ちるたびに、室内に結露した水滴がミストシャワーのように降り注ぎます。

▼ネオエアを動かしたところ。画面上がミストシャワーの降り注いだあと。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

これはクラウドバーストというよりシングルウォールの宿命か。これだけ室内が広く通気性がよくても結露しちゃったらもうしょうがないのかもしれないなぁ。そんな風に頭を抱えていたときでした。リアのメッシュになんかついてる。

▼ん?なんだこれ。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

またおまえか。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

どうせ同僚のいたずらだろうと聞いてみたけど、「もうなにこれープンスカ」と見せてみたら、「なんだこれ!うわぁ!!」と私よりおどろいていました。どうやら本気でいたずらではない模様。こんなことって、あるんですねぇ。



雨がやむ気配もないので、朝食を。

▼ミストシャワーに打たれながら、前室で調理。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

前室を閉じきったままバーナーを使っても問題はなさそうだが、やや上側が狭く迫っている感じがするので少し不安。火柱現象を起こしてしまうと燃え移りそう。まぁ、これはべつにクラウドバーストに限った問題じゃない気もするけど。

▼オクラとアスパラの入ったヘルシーなメタボ丼完成。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

▼旬の桃が入った杏仁豆腐です。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。



小雨になったりどしゃ降りになったり、いっこうにやむ気配のない雨空。仕方ないのでテントの中で本を読みながら昼寝。二時間ぐらい眠ってたでしょうか。起きたらもう12時ぐらい。

そろそろ撤収しようかな、でも雨の中はやだし、セミの幼虫もくっついたままだし。そもそもなんなんだあいつは。この大自然の中、よりにもよって人工物を孵化の場所に選ぶなんて。勝手にどっか行ってくれるといいんだけどなぁ。ぼちぼちテントたたまなきゃいけないし。と思って確かめてみると。

孵化っとるがな。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

まぢっす。

セミよ、テントが大好きなアブラゼミよ。おまえに名前をつけてやろう。「いのうえ」だ。変態テントが大好きな、おまえにぴったりの名前だろう?返事のつもりか、「いのうえ」はこのあと「ミッ」という声を残し、たぶん道志のほうに飛び去っていきました。

▼「いのうえ」の抜け殻。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。



雨がやんだ隙をついて急いで撤収。荷物がけっこうあったので、帰りはボートを利用しました。1時間1000円。一日貸切だと5000円だそうです。

▼荷物を積載し、探検気分。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

▼荷物が重くて出航できません。人間のせいではないです。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。

▼こぎまくれ~。

「いのうえ」とのしびれる出会い、そして別れ。



帰りは「みたまの湯」に立ち寄り。割引券を水明荘で購入していたので、750円が700円に。いやぁ、いいお湯でした。思ったより混んでなかったし。天気がよければ南アルプス・八ヶ岳・金峰山・大菩薩が一望できるのだとか。

こんなわけで、またしても四尾連湖はヌルヌルキャンプになってしまいました。もちろん蛭ヶ岳には登っていません。まぁいっか。NULだし。そういえばいのうえさんは、先週末なにしてたんでしょうか。


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Posted by tori-bird at 00:48│Comments(16)NUL
この記事へのコメント
ささやかなお願いがあるのですが、
いのうえの抜け殻がお手元に残っているようでしたら
お譲りくださいますように
お願い申し上げる次第であります。
Posted by いまるぷいまるぷ at 2009年08月04日 00:57
>いまるぷさん

残念ながら、「いのうえ」の抜け殻は、もう手元には。
申し訳ありません。
そこまで所望されるとは露知らず、
なんかきもちわるかったので、
そっと茂みの中に葬っておきました。

生身のいのうえさんならいつでも捧げますので、
どうか私を憎まぬよう。
Posted by tori-birdtori-bird at 2009年08月04日 01:32
三種の神器をそろえた上、見事なレシピの数々。ユー、Jr.を卒業してオフィシャルになっちゃいなよ、というお声がかかるのも間もなくですね。

そんなひどい雨でも結露以外は浸水なしですか!広い前室といい、少々重くてもこの居住性は実に魅力的ですね。

クラウドバースト!クラウドバースト!
Posted by kimatsu at 2009年08月04日 07:32
おう。

俺の健康まで気遣ってくれる優しい鳥さん。
むああ。ありがとうございます。
シビレマシタ。こっちが。

あ。ちなみに、、、

ワタクシが高いのは血圧ではなくγ-GTPというヤロウです。

ええ。ただ飲みすぎてるだけなんです。

1ヶ月も酒をやめれば元に戻るらしいですよ。。。

でも、そんなことしたら僕ちゃん死んじゃいまふ。。。

しかし、四尾連湖に鳥さん専用のスワンがあるとは。。。

恐れ入りやシタ。。。
Posted by 工場長 at 2009年08月04日 10:08
なーるほど浸水はしなかったと。
自立するやつがほしくなってきましたよ。

しっかしごはんがうまそーっすなぁ。
こんなの作ってみたいと思うけど、
結局チャレンジしないんだよなぁ…
Posted by hj at 2009年08月04日 10:15
先ほどようやく四尾連湖から帰り着きました。
道志経由すると遠いねー
ナンパはモチロン大成功でしたよ。
四尾連湖にはワタクシのDNAを持つ蝉が、イパーイイパーイ。ミッ
Posted by いのうえいのうえ at 2009年08月04日 13:04
>kimatsuさん

ジャニーいのうえさんもちょっとそちらの気があるんじゃないかと
もっぱらのうわさですから、深入りしないよう用心してます~。

浸水はなかったんですが、雨の日はだめですね。
広さがある分、コントレイルよりましって程度で。
やはり雨ならダブルウォールにすべきだと思いましたよ。
Posted by tori-birdtori-bird at 2009年08月04日 23:04
シビレながらの耐水試験お疲れ様でした。
所詮シングル・・・というところでしょうか。ふっふっふ

ネイチャーストーブまでポチッたんですか。
御鶏様とめでたい焼まで・・・知りませんよ~~

オクラとアスパラの入ったメタボ丼の中にセミの幼虫が入っていますね。食ったのですか。(・ω・;)

あのセミはいのうえさんの念が・・・いえ生き霊なんですよね。いのうえさんの生き様は
御存知の通りで中途半端はNOですからね。
そこまで想定していたのは良いのですが、
最後の詰めがあまいのですよ。
優しいお方ですから面倒臭くなったのでしょう。
本当に「別れ」になる前に早くクラウドバーストを渡してしまった方がいいですよ。
あぁ、これを言うために長すぎました~~
ミーンミーン(;´Д`)'ァ'ァ
Posted by 茶柱 at 2009年08月04日 23:09
>工場長

ああ、しびれますか。
γ-GTPってヤロウの症状じゃなければいいのですが。
酒をやめたら死んでしまいそうな方々ばかりですね。
山を居酒屋かなんかだと履き違えている方の多いこと。
工場長も少しはお酒を控えて、くれぐれもお体のほうはお大事に。

このリムジンスワンですが、
お抱えの運転手にちゃんと洗車しとくように命じていたのに、
この有り様ですよ。
Posted by tori-birdtori-bird at 2009年08月04日 23:22
>hjさん

このひどい食事の画像を見て、
うまそうだなと思う人はかなりのジャンキー。
コレステロール万歳党ですな。

ほとんどレトルトなんで、あっためてのっけるだけ。
超かんたんでしたよ。
Posted by tori-birdtori-bird at 2009年08月04日 23:24
>いのうえさん

あ、いのうえ!
四尾連湖で変態テントを張っていれば、
いのうえの遺伝子を持つセミたちが集まりそうですな。
これぞいのうえホイホイ!
Posted by tori-birdtori-bird at 2009年08月04日 23:27
>茶柱さん

たしかにいのうえさんの生き様はぎりぎりですからね。
ぎりぎりセーフというより、ぎりぎりアウトな気がしないでも、
いや、なんでもありません。

しかし、テント中毒患者に変態テントを渡せだなんて、
病人に毒を盛るようなことをしろと!
私にはできないですし、むしろいのうえさんの未来を考えれば、
シルドームやらナロGTやら取り上げたほうがいいのではと!
命に関わる問題ですからね。

シングルウォールが雨天でこれだけ大変だとは
思いもよりませんでしたよ。
みなさんが重たいテントを担いで登る理由がわかりました。
あれが稜線だったらぞっとしますねー。
Posted by tori-birdtori-bird at 2009年08月04日 23:37
やはりシングルウォールは多湿気候にはなかなか適用できませんな・・・我が家のAREA51で釧路川を旅した際も連日ミストサウナでやんした。
でも・・・Tarptentほしーな~思わずポチりそうだす。。
Posted by jettake88 at 2009年08月05日 19:48
>takeさん

ああ、ぼくらみたいに欧米歴が長いと、
どうもこの気候に馴染めないですね。
シスコの突き抜けた青空と乾いた大地が恋しいなぁ。
もっとも、バケツみたいなコークはもう勘弁だけどさ、ハハハ。

というのは英語ができないのに無理な設定ですが、
ほんと雨天時の使い勝手は最悪ですねぇ。
シングルウォールは天候やロケーションを選ぶにも関わらず、
それほどメリットが際立ってるわけでもないのに、
どうしてほしくなっちゃうんでしょうか。
大物狙いのtakeさんにtarptentは危険なメーカーですよ。
絶対に見ないでください。
Posted by tori-birdtori-bird at 2009年08月07日 00:02
このメタボ丼たべれば
わたしも痩せられますか?
杏仁豆腐うまそうですね。
Posted by nekopuu43nekopuu43 at 2009年08月09日 23:14
>nekopuuさん

野菜も入ってヘルシーなので、痩せるかもしれませんよ。

先日、ショップでSサイズを試着したら、
店員さんがおもむろにメジャーを取り出し、
腰に回しながら「お客様なら間違いなくMですね」
と言われたばかりの私ですので、
若干、信憑性に欠けるのは、気にしないで結構です。
Posted by tori-birdtori-bird at 2009年08月11日 00:45
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